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たまには錫器の制作風景でも…
もう何度か載せたのですが…錫器の制作風景です。
いい加減ホームページの方に『制作』コーナーがあったらいいなと思うけど…なかなかね。 (そのためにはニーズの感じられない『掲示板』を廃止せねば) 錫製品は、溶かして型に流し込んで作った『鋳造』が大半を占めているようですが…、 作家が個人で作っている錫器は、鋳造と溶接や鍛金を組み合わせたものが多いようで、 僕もこの方法で制作しています。 まずは素材を溶かして板に↓ 右の棒がもとで左がそれを鋳造した板です。 厚さを調整できる…端材をリサイクルできるのが嬉しいですが、 質良く板にするのは簡単じゃなくて…素材の温度と型の温度が大事みたいです。 で、この板を丸く切って叩いて成形するか… 溶接して簡単な形を作ってから叩くかして器にします。 今回はパイプ状に溶接して叩く↓ 溶接はしてますが、これも鍛金『絞り』技法です。 叩いて伸ばして膨らめるのではなくて…叩いて寄せて集めて、キンチャクブクロみたいに直径を小さくしてく。 ナミナミのとこが叩いて寄っていこうとしてる手前の部分。 ここを綺麗にならすと、直径は小さく…厚みは前と同じか厚くできます。 あとはこれを繰り返し↓ 気長に形を変えてゆきます。 単調な作業で眠くなります(笑) いやホントに。 自分の金鎚の音がメトロノームの音に感じてしまうんです… そうすると、指叩いて血豆ができたり…金鎚の反対側がオデコに当たったりします(笑) 凸凹なのは…い~んです! 仕上げだけ綺麗に叩きます。 最初から細かく叩いてると、どんどん薄く伸びちゃうので、 板の厚さを、音や手応えで感じながら、目的の厚みになるように叩くのが… 匠の技。 僕はあんまり出来ないけど(笑)
by hope-craft
| 2011-05-17 23:09
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