Oslo

１８才の夏にノルウェーに行って、最初に着いた街がオスロでした。



覚えているのは…綺麗な街だったということ。
とても都会だったけど名古屋よりこじんまりしていたように思う。


ノルウェーの国の人口は日本の20分の1とかじゃないかな？
だからか、オスロに限らずどこの街も穏やかだった。
田舎なんて特に。


二年近くノルウェーにいたけれど、
ずっと平和で、ビクビクする必要なんてなかった。
むしろ今、日本にいるより大きな顔をして生きていたもんだ(笑)


…

この前、夜中にテレビをつけたら『仕組まれた大虐殺』とかいう番組をやっていた。

９４年にルワンダで８０万人が殺されてしまった大虐殺は、民族間の争いが本当の原因じゃなく、、フランスが仕組くんだもの…という『真実』を追ったドキュメンタリーだった。



『真実』ってなにさ？



でもそんな話を見たり聞いたりしても、戦争なんて、、

自分の生きた場所には関係のないものだと思っていた。


日本にも、ノルウェーにも。



でもなぜ？
どうして？



何かを壊してきたから、誰かにやり返されたんだろうか…？




平和な国…、綺麗な国だったのに…

日本と同じように…日本以上に。





当時は、ノルウェーで見る景色の向こうには…
日本が！常滑があるんだ！と、想っていた、、、

でも今は、
オスロのビルの割れた窓が…ニュースに出ていたあの島が、、
景色の写った写真の向こう側にあるように想ってしまう。



平和な街…、綺麗な街だったのに。




僕は正直…
行ったこともない土地の出来事など上の空なのだ。
正直、東北もよく知らない。ルワンダなんて想像もつかない。


土地へ行って、景色を見て、友達ができて、、
やっとその土地の出来事を、身近に感じることができる…



でもそれじゃあ世界が平和になるよう願うには、、
いつまでも足りないのかもしれないな…


まだ見ない土地や友達のためには、きっと全然足りないんだろうな。




だからもっと、想像力がいるのだ！

景色の向こうに、世界中の景色が見えるくらいに…。